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RICC-PIoT workshop 2021

RICC-PIoT workshop 2021 は 2021 年 3 月 5〜6 日に沖縄産業支援センター (沖縄県那覇市) で開催されます。

イベント詳細

日時

2020年03月05日 10時00分 から
2020年03月06日 20時00分

場所

沖縄産業支援センター

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日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会 (ITRC) 地域間インタークラウド分科会 (RICC) は、ITRC PIoT 分科会と合同でワークショップを開催します。本ワークショップは実践的なハンズオンや萌芽的なアイデアに関する議論を通して、知見を共有することを目的としています。皆様の積極的なお申し込みをお待ちしております。

開催概要

日時

2021 年 3 月 5 日 (金) 〜 6 日 (土)

会場

費用

無料 (ただし情報交換会および見学会への移動費は有料です) 。

発表申込み

発表申込みは締め切りました。

参加申込み

RICC-PIoT workshop 2021 参加申込み のページから参加申込みをお願いいたします。Google Form にアクセスできない環境の方は、下記問合わせ先のメールアドレス宛に、

  • メールアドレス
  • お名前
  • ふりがな
  • ご所属
  • 有識者会議への参加可否
  • 現地参加 or オンライン参加
  • ITRC 委員 or not

をメールして下さい。現地参加できない人のためインターネット経由での発表も選択できます。詳しくはお申し込みいただいた後に担当者から連絡を差し上げます。

参加注意事項

2/12 時点で 10 都道府県において緊急事態宣言に基づく緊急事態措置が実施されております。また沖縄県では沖縄県独自の緊急事態宣言が発令中です。こちらは 2/28 (Sun) までとなっておりますが、さらなる延長も考えられます。本ワークショップでは以下の通りの対策をもって沖縄県での現地開催を予定しております。参加される方々のご協力をお願い申し上げます。

  • 参加フォームから参加申込者をしていただいた方には、会期 1 週間前からの体温計測をお願いします。また、発熱などの体調不良を自覚した場合は参加を取りやめていただくようお願い申し上げます。
  • 会場は沖縄産業支援センターの中ホール (Day 1)、大会議室 2 部屋利用 (Day 2) としております。1 人で 1 机を占有する配置としますので、参加者上限は Day 1 で 55 人、Day 2 で 30 人とさせて頂きますことをご了承くださいませ。
  • 当日会場の入口にはアルコール消毒液を設置します。また赤外線計測器で体温計測を行い、37.5 ℃以上の体温の方の入場はお断りさせて頂きます。また、マスクを持っていない人にはマスクを提供させていただきます。

主催

  • 日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会 (ITRC) 地域間インタークラウド分科会 (RICC)
  • 日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会 (ITRC) Plugfest for IoT 分科会 (PIoT)

共催

問合せ先

sec[at-mark]ricc.itrc.net

プログラム (暫定版)

Day 1 (2021/3/5 (Fri))

開場・受付 (10:00〜10:30)

Session 1 (10:30〜11:30) オープニングトーク

昼食 (11:30〜13:00)

Session 2 (13:00〜14:00) 招待講演

  • 髙瀬英希 (京都大学/JSTさきがけ): ROS (Robot Operating System)の紹介とIoT/IOT分野への展開
    概要: ROS (Robot Operating System) とは,多品種少量生産のドメインであるロボットシステムの開発を加速化するプラットフォームである.ROSには様々な側面があるが,RICC-PIoT の領域における最大の関心事は通信ミドルウェアとしての側面であろう. 本発表では,ロボットシステムと IoT/IOT 分野の境界面を起点として,ROS の提供する利点や最新の動向を解説する.特に最近では,各種クラウドサービス・ベンダからロボット開発に向けた試みが盛んに展開されており,発表者の取り組みを交えながらこれらを紹介していく.ROS と IoT/IOT の融合が進むことでもたらされる展開について,参加者の皆さまと議論してみたい.

休憩 (14:00〜14:15))

Session 3 (14:15〜17:15) ハンズオンセミナー

  • 菊池豊 (株式会社オキット): Elixir/Nerves (ナーブス) 体験ハンズオンについて
    概要: Elixir は Actor モデルに基づいた Let it Crash ポリシーの関数型言語です。もともと C10K 問題を優雅にクリアするための言語として、オンラインゲームや SNS やコンテンツ配信等の Web サーバで流行り出してました。近年は Ruby/Rails 風の Web フレームワーク Phoenix や、機械学習向けのテンソル計算ライブラリセット Nx が登場し、汎用のシステム構築フレームワークとしての体裁が整いつつあります。
    Nerves は Elixir をベースとする IoT システム用プラットフォームです。よくある IoT 開発では、開発中に RS232C やら SD カードやら何かと物理デバイスに煩わされます。Nerves ではそのあたりを可能な限り over IP にしてあり、ハードウェアがやや苦手なエンジニアにも気持ちよく IoT 開発ができるようになっています。私は 2 年ほど前より、自分の関与している小水力発電所の制御を Nerves マシンで行うべく研究開発を行っており、その経過について一昨年・昨年とこのワークショップでご紹介してきました。
    今回は私達の感じている Nerves の気持ちよさをみなさんに伝えるべくハンズオンを企画しました。ハンズオンでは、まず L チカ・ボタチカを体験していただきます。その後、温度センサの値を Web ページに表示するアプリを試してもらいます。これを体験したらあなたはもう Nerves から離れられなくなるでしょう。
    準備について: ターゲットマシンとなるラズパイと入出力デバイス類については主催者側で準備します。参加者の方は母艦となるホストマシンと開発環境を準備して下さい。なお、限られた時間でハンズオンを実施する都合上、那覇に旅立つ前までに開発環境の準備をお願いします。準備の内容については別途ハンズオン参加者にお知らせします。

Day 1 クロージング (17:15〜17:30)

Day 2 (2021/3/6 (Sat))

Session 1 (9:30〜10:45) 一般セッション

  • 高名典雅 (木更津工業高等専門学校), 柏崎礼生 (NII): 可搬性と機密性を両立した占有型情報環境の試作
    概要: COVID-19によりインターネットを利用したテレビ会議やビデオ通話の利用が急増した.機密性の高い情報を扱うテレビ会議や,プライバシーを確保したいビデオ通話を実現しようとすると空間などの物理的な制約条件のため自由な利用が困難である.本稿では安価で可搬性があり,高い機密性を実現することのできる占有型情報環境の提案を行う.筆者らはNICTの若手セキュリティイノベーター育成プログラム「SecHack365」においてセキュアな入出力装置を開発した.これを改良し,また伝統的な日本文化との融合した可搬性と機密性を両立した占有型情報環境を試作したので,これを紹介する.
  • 鳥居大輔, 石原真太郎, 秋山豊和, 小林和真 (京都産業大学): 産学連携コミュニティのネットワークを活用したセキュリティ製品機能検証環境の試作
    概要: SIEMやSOARなど,セキュリティ製品の統合化が進み,高度な機能が提供されている.一方で,セキュリティ製品の機能検証には実トラフィックを対象とした検証が必要となるが,研究開発目的での検証が可能な実証フィールドは少ない.ここで,産学連携コミュニティのネットワークは,研究開発用途で提供されており,取り扱うトラフィック量や求められる安定性など,必ずしもサービス用ネットワークと同様な運用レベルではないが,近年少なくなりつつあるネットワークならびにセキュリティ分野での技術実証フィールドとして活用できる可能性がある.本発表では,ファイアウォール,SIEM,SOAR等の製品を対象として,サイバー関西プロジェクト(CKP)のネットワークを活用して試作した機能検証環境について,その構成方法について紹介し,試作した環境の活用の可能性について議論する.
  • 角田 佳史 (沖縄オープンラボラトリ): 沖縄オープンラボにおけるモバイル関連OSSに関する取り組み
    概要: 5G を含めたモバイル網を構築する上で必要とされる無線制御及びコア設備は、その多くが主要なベンダによって提供されている一方で、近年では様々な無線制御及びコアに関するオープンソースソフトウェア (以降 OSS) がコミュニティベースで開発されている。コミュニティ毎に実装状況やソフトウェア品質は異なるが、これらの OSS と汎用ハードウェアを組み合わせる事で、一般企業や自治体はより自由度の高いモバイル網を独自に構築する事が可能になると考えられる。本講演では、沖縄オープンラボにおける Free5GC などのオープンソース 5G コアを主としたモバイル関連 OSS への取り組み状況について紹介する。

休憩 (10:45〜11:00)

Session 2 (11:00〜12:15) 一般セッション

  • 杉浦智基 (奈良先端科学技術大学院大学): SRv6を用いたアプリケーションの特性を考慮した通信経路決定手法の提案
    概要: 各アプリケーションに対する最適な通信経路はそれらが実行するワークロードの特性に応じて異なる場合がある.例えば通話を伴うものは低遅延な経路が最適であり,ファイル通信を伴うものは高帯域幅をもつ経路が最適であると言える.しかしBGPやOSPFをはじめとする既存のルーティングプロトコルはこのようなアプリケーションの特性を考慮しない.そのため本研究ではSRv6を活用し,アプリケーションの特性を考慮する動的なルーティング手法を提案することで通信経路の最適化を図る.本発表では提案手法の詳細および現在の進捗について述べる.
  • 北口善明 (東京工業大学): デュアルスタックスピードテストサイトを用いたインターネット環境評価
    概要: 本発表では、IPv4/IPv6デュアルスタックでの通信速度計測を可能とするスピードテストサイト(iNonius Speed Test)における計測結果を分析し、日本のインターネットにおけるIPv6の普及率および現状の課題について報告する。
  • 中川郁夫, 下條真司 (大阪大学): セキュアで透過的なIoTエージェントプラットフォーム 〜 産業応用の可能性/strong>
    概要: クラウド上の“IoT Agent Platform”を用いたデータ保存・処理手法は、秘匿分散統計解析手法 (m-cloud) 応用と透過的クラウド (Dripcast) の応用を特徴とする。今回、同手法が産業に応用することの可能性について検討し、その特徴と課題について発表する。

昼休み (12:15〜13:30)

Session 3 (13:30〜14:45) 一般セッション

  • 中川郁夫, 下條真司 (大阪大学): IoTエージェントモデルを応用した情報流通基盤の検討
    概要: IoTで収集・蓄積されるデータを対象とするPDS (Personal Data Store)の設計について報告する。本PDSはユーザ自身がデータの利用可否を判断する「自立型モデル」であり、秘匿分散統計解析手法、透過的クラウドも活用を特徴とする。
  • 松本直樹 (京都大学): ホームネットワークにおけるCapabilityモデルに基づくユーザー主体の認可及びアクセス制御
    概要: ホームネットワークに多種多様なデバイスが接続されることで連携が容易になる一方,情報の窃取などを目的としたユーザーの意図しない通信をデバイスが受けた場合,デバイスを保護する手段が存在しない.そこで,ネットワーク側でデバイスを保護する手法が提案されているが,ネットワークに関して未熟なユーザーがデバイスごとにポリシーなどの設定を行い保護することは困難である.一方,デバイスの細かいアクセス制御を行う手法としてCapabilityモデルに基づくアクセス制御が提案されており,最小権限の原則や認可内容を容易に把握できる点からホームネットワークのアクセス制御に適したモデルである.本研究では,ホームネットワークにおけるCapabilityモデルに基づく認可アーキテクチャとアクセス制御手法を提案する.本発表では,提案とそのプロトタイプ実装について紹介する.
  • 吉田晴信, 内輪大幹, 石原真太郎, 秋山豊和, 小林和真 (京都産業大学), 三島航, 木村安宏, 池上謙一, 棚橋弘幸(NTTコミュニケーションズ): エッジコンピューティング環境でのIoTアプリケーション配備を考慮したVPN構成方式の検討
    概要: エッジコンピューティング環境では,IoTデバイスから出力される大量のデータをアプリケーションの要求に応じて,ネットワークやコンピューティングリソースの遅延や帯域を考慮しながら処理する必要がある.マイクロサービスとして構築されたIoTアプリケーションのコンポーネントをエッジネットワークも含めた広域分散環境に展開するためには,コンポーネント管理のための制御プレーンを含めてエッジ環境に延伸する必要があり,クラウド環境ならびに通信事業者で展開されるVPNの延伸方法について検討する必要がある.本発表では,通信事業者で広く利用されているEVPNの機能を活用し,アクセス網に展開されたデバイスの要求を反映したVPN網を構築するための機能について,構築したプロトタイプシステムをベースに検討した内容を紹介する.

休憩 (14:45〜15:00)

Session 4 (15:00〜15:50)

  • 西敬祐, 石原真太郎, 秋山豊和, 小林和真 (京都産業大学): OpenStack におけるコンポーネント間連携を考慮したログ分析に基づく障害検知支援手法の検討
    概要: 近年クラウドサービスが広く普及しているが,これを支えるクラウド基盤はスケーラビリティを実現するためにマイクロサービスとして構築されており,クラウド基盤を構成するコンポーネントは複雑に連携してサービスを実現している.クラウド基盤を安定運用するためには,ログなどを活用したサービス監視が重要となるが,複雑に連携するサービスが出力するログから障害を分析するのは容易ではない.代表的なクラウド基盤であるOpenStackにおいて,これまでに単一のコンポーネントに注目して,ログ系列を分析し,ログの出力間隔を用いることで,通信時間や処理時間が通常と大きく異るといった障害の兆候を検出する手法が提案されている.しかし,既存の手法では複数のコンポーネントにまたがる障害兆候の検知が難しく,また,障害兆候の要因が通信にあるのか処理にあるのかを限定することができなかった.本発表では,OpenStackに実装されているGlobal Request IDを活用し,複数コンポーネントにまたがる障害兆候の検出と,処理時間を要因とする障害兆候の抽出が可能な,障害検知支援手法を紹介する.
  • 菊地 俊介 (さくらインターネット株式会社): 超個体性をもったエッジコンピューティング実現に向けたElixir/Nerves環境の適合性評価
    概要:さくらインターネット研究所および筆者は、超個体型データセンターの実現を目指し、クラウド・エッジに加えエンドデバイスも包含して扱うことのできるシステム・アーキテクチャについて調査検討している。本検討では、組み込みシステムに親和性の高いElixir/Nerves (言語) 環境の特徴がエッジコンピューティングにどのように適合するか、またその他の実現手段 (Kubernetes/サービスメッシュ等) に対してどのような得失を持っているかを評価・報告する。

Session 5 (15:50〜16:40) 招待講演

Session 5 (16:40〜17:00) クロージングトーク

有識者会議 (18:00〜20:00)

  • 次回ワークショップに関する打ち合わせ、ほか。