RIXX-PIoT workshop 2025
産学協力研究コンソーシアム インターネット技術研究会 (シン・ITRC) 地域間相互ほにゃらら分科会 (RIXX) は、同研究会 Plugfest for IoT 分科会 (PIoT) と合同でワークショップを開催します。本ワークショップは実践的なハンズオンや萌芽的なアイデアに関する議論を通して、知見を共有することを目的としています。皆様の積極的なお申し込みをお待ちしております。
開催概要
日時
2025 年 2 月 27 日 (木) 〜 2 月 28 日 (金)
会場
- 沖縄産業支援センター (沖縄県那覇市) アクセスマップ
- インターネットでの配信も提供します (一部現地限定の可能性あり) 。
費用
無料 (ただし情報交換会および見学会への移動費は有料です) 。
発表申込み
締め切りました。
参加申込み
RIXX-PIoT workshop 2025 参加申込みフォームから参加申込みをお願いいたします。Google Forms へのアクセスができない方は、
- メールアドレスをMLに登録しても良いか (Y/N)
- お名前
- ふりがな
- ご所属
- 2/27 の有識者会議への参加予定 (Y/N)
- DF 調査研究への参加予定 (Y/N)
を記載して sec [at] ricc.itrc.net までメールください。
プログラム
Day 1 (2025/2/27 (Thu))
9:00 - 10:00 設営作業
10:00 - 11:30
- Starlink-モバイルSINET-Distcloud ハンズオン 柏崎礼生 (近畿大)
[概要] 3月3日〜5日に開催されるIA/IOT/SITE研究会で発表される予定のStarlink-モバイルSINET-Distcloudの環境を1から作ってみようというハンズオンです。モバイルSINETのSIMが残り2つしかないので、あまりハンズオンみが薄いかもしれないので、2025年度のモバイルSINETではSIMをもっと調達しようと思います。
11:30 - 13:00 お昼休み
13:00 - 14:30 一般セッション 1
- 大森幹之: 低軌道衛星通信における定期的な通信断とその対策の一検討
[概要] 低軌道衛星通信サービスのスターリンクでは,定期的な通信断が発生する.この通信断はトランスポート層での輻輳制御に影響を与えると推察される.そこで,本発表では,定期的な通信断の解析を試みる.また,定期的な通信断が輻輳制御に与える影響を明らかにすると共に,対策について検討する.
- 小川康一: 衛星コンステレーション研究プロジェクトの進捗と今後の計画について
[概要] 我々は、衛星コンステレーションサービスの運用管理に関する知見を蓄積するため、複数の研究機関でネットワーク計測を行い、新たな運用管理手法の開発を目指している。本発表では、プロジェクトの進捗と得られた知見を整理し、見えてきた課題を踏まえた今後の計画について議論する。
- 中川郁夫: IoTエージェントプラットフォームを応用した情報流通基盤のビジネス応用と将来像
[概要] IoTエージェントプラットフォームモデルを応用した情報流通基盤のビジネス応用と将来像について紹介する。同アーキテクチャは、IoTで収集・蓄積されるデータを対象とする独自のPDS (Personal Data Store)を核として、IoTエージェントモデルの応用による、透過的・秘匿分散型の情報流通を可能にすることを特徴とする。同アーキテクチャがビジネスにどう応用できるのか、さらには、その将来像について議論する。
14:30 - 15:30 コーヒーブレイク・展示タイム
おやつスポンサー様の発表時間と、展示ブースを見ていただきつつ、おやつをいただいてコーヒーしばく時間です。おやつスポンサー様は今のところ以下の通り (予定 (もしかしたら不都合があるかもしれないので一部伏せ字で(承認取れ次第、伏せ字取ります))) 。
- アラ〇サラ
- フォ〇ティ
- アラ〇ド
- ネク〇テック
- F〇C
15:30 - 17:00 一般セッション 2
- 小林舜,秋山豊和: 自動運転ソフトウェアのリアルタイム性確保に向けた性能計測ツールの改善
[概要] 安全な自動運転を行うにはリアルタイム性の確保が不可欠であり,リアルタイム要求を満たすためには、環境に応じて適切な設定や最適化が必要となる.車載ネットワークにおけるセキュリティ対策や,自動運転システムへの機能追加を行う場合,リアルタイム性を満たしながら機能追加できるかを検証する必要がある.既存の自動運転ソフトウェアを対象に,対象システムに詳しくない開発者がシステムのリアルタイム性の維持可否を検証する上で,性能計測ツールが重要な役割を果たす.本発表では,自動運転ソフトウェアであるAUTOWAREを分析する上で,既存の性能計測ツールCARETを用いて分析する際の性能面での課題の解決方法を提案し,その実装について評価した結果を示す.
- 菊地俊介: 自然由来エネルギーの揺らぎによるワークロード移動を想定した超個体データセンターシステムの検討進捗状況
[概要] さくらインターネット研究所では、データセンターが発電好適地に分散している想定のもと、各データセンターのワークロードを必要に応じて移動させ、電力消費量や通信コスト等を自律分散的に最適化させる超個体データセンターシステム構想を掲げ、検討を進めている。本発表では、前提となる自然由来エネルギーによるデータセンター利用の想定と、ワークロードの最適配置のためのマルチエージェントシステムの検討状況について共有する。
- 藤原祐允, 中村宏, 高瀬 英希: 複数ホスト構成のROS 2システムに対するスケーラビリティ評価手法
[概要] ロボットアプリケーション開発のデファクトスタンダードであるROS 2では,通信プロトコルとして従来のDDSに加えてZenohに対応する動きが進んでいる.これにより,別々のネットワーク空間にある複数ホストでロボットシステムを構成することが容易になってきており,広域分散環境でのロボットシステムにおいてROS 2を柔軟に採用することの期待が高まっている.本論文では,このような複数ホスト構成のROS 2システムに対する評価基盤の構築を目指す.提案する評価基盤としては,簡易かつ柔軟に複数ホストのROS 2環境を構築でき,これにおける様々な通信性能を評価できるようにする.これを実現するためにDockerコンテナを用いて擬似的に複数ホストを再現し,JSONファイルでノード設定や構成を指定することで柔軟にROS 2システムを構築することを可能にする.加えて,構築したシステム全体や任意のノード間の通信性能を評価できるようにし,ROS 2システムにおいてノード数やホスト数が増加した時に通信性能にどのような変化があるか測定できるようにする.提案手法の有用性を評価するため,評価基盤の適用事例を示す.具体的には,ROS 2で公式にサポートされている通信ミドルウェアであるDDSとZenohの通信性能を様々なホスト構成で比較し,これらの有効性を議論する.
17:00 - 17:15 クロージング
18:30 - 20:30? 有識者会議
Day 2 (2025/2/28 (Fri))
10:00 - 12:00 biyooon.ex showcase
- 西内一馬: 資源透過型プラットフォームGiocciのあゆみ
[概要] 資源透過型プラットフォームGiocciの命名から当初の構想を含めた現在までのあゆみを紹介します。
- 伊藤慧弥, 細合晋太郎, 西内一馬, 大崎充博, 菊池豊, 松嶋聡, 高瀬英希: 資源透過型プラットフォームGiocciへの通信プロトコルZenohの統合による広域分散処理手法
[概要] Giocciは関数型Elixirを用いて設計されたプラットフォームであり、Elixirによる並列処理と高い耐障害性が特徴である。しかし、Giocciでは全ノードがIP到達可能な完全グラフを構成する必要があり、ネットワーク運用について実用上の強い制約となっていた。そこで本研究では、Giocciノード間の通信にZenohを用いることで、このようなネットワーク運用における手間を軽減しかつ、Giocci内に柔軟なネットワークを構成できるようにした。そしてこのネットワークにより、広域分散なプラットフォームの実現に寄与した。
- 高瀬英希, 細合晋太郎, 西内一馬, 菊池豊, 松嶋聡: JANOG55の某社ブースで起きたこと
[概要] 2025年1月に京都で開催されたJANOG55において,GiocciZenohを活用したデモシステムの展示を行った.サイネージ部にあるカメラで取り込んだ画像をSRv6 MUP網でびよ〜んと飛ばし,MECでの物体検知結果に応じてCuboidくんがkawaii!!動作をしてくれるものである.本発表では,デモシステムのアーキテクチャ設計と実装,そして2日目昼過ぎにようやく完動した(ひどい)奮闘記をお届けする.言いたいことは「おめーらヌルい展示してんじゃねーよ」
- 菊池豊, 高瀬英希, 松嶋聡: 資源透過型プラットフォームGiocciのこれから
[概要] Giocci は、計算資源をできるだけ隠蔽することでシステム開発を容易にし運用・保守コストを下げるための広域分散プラットフォームである。2021年から本格的な開発を行って来た中で、これまでにベースとする通信手法の考え方を変更するなどした他、いくつかの環境変化が起こっている。本発表ではGiocciの今後のあり方について展望を述べる。
12:00 - 13:30 お昼休み
13:30 - 17:00 JSDF Field work
JASDF のフィールドワークをします。