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第 4 回地域間インタークラウドワークショップ

日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会 (ITRC) 地域間インタークラウド分科会 (RICC) が開催する第 4 回インタークラウドワークショップのご案内です。

イベント詳細

日時

2014年03月27日 13時00分 から
2014年03月28日 18時00分

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日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会 (ITRC) 地域間インタークラウド分科会 (RICC) では、第 4 回インタークラウドワークショップを以下の通り開催します。

開催概要

  • 日  時 :2014 年 3 月 27 日 (木) 〜 3 月 28 日 (金)
  • 会  場 :おきでんふれあいホール (おきでん那覇ビル内) [アクセスマップ]
    • 当会場の駐車場はワークショップ参加者は使用できませんので、公共交通機関をご利用頂くか、車でお越しの場合は、近隣の有料駐車場をご利用ください。
  • 費  用:無料 (懇親会は別途料金が必要です)
  • 参加申込:Google フォームからご登録ください。
  • 主  催:日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会地域間インタークラウド分科会
  • 後  援:琉球大学工学部情報工学科長田研究室
  • 協  賛
    • 沖縄電力株式会社 (会場提供)
    • 沖縄通信ネットワーク株式会社 (会場通信回線提供)
    • 株式会社オキット (会場通信設備提供)
  • 問合せ先:地域間インタークラウド分科会事務局 (sec[at-mark]ricc.itrc.net)

 

    プログラム

    1日目:3/27(木)

    10:00 〜 FRT データセンター見学 (要申込み) / RICC分科会ミーティング(RICC関係者のみ)
    13:00 〜 13:30 受付
    13:30 〜 15:00

    セッション 1

    • RICC update on 4th workshop / 柏崎礼生 (大阪大学)
      • 発表内容 RICC workshopへ初めて来られた方、および何度も来られている方向けにRICCの活動概略と10月末に広島で開催されたITRC meet34以降のRICCの活動を概観します。
    • 広域分散ストレージを用いた太平洋横断ライブマイグレーションの実証実験報告 / 市川昊平 (奈良先端), 中川郁夫 (大阪大学), 近堂徹 (広島大学), 北口善明 (金沢大学), 柏崎礼生 (大阪大学), 下條真司 (大阪大学)
      • 発表内容 本報告では、広域分散ストレージを用いた太平洋横断ライブマイグレーションの実証実験の結果に関して報告する。具体的には日本・米国間を往復する高遅延・ 低帯域環境下における広域分散ストレージを用いたライブマイグレーションの実証実験結果を検証した結果、分散環境下での読み出し性能は十分実用的なパフォーマンスが確保できていたが、一方で書き込み性能はまだ十分なパフォーマンスが確保できていないことが判明した。本報告では、これらの結果を踏まえ、広域分散ストレージにおいて、今後解決が必要と考えられる技術課題を明らかにする。
    • 広域分散ストレージを実現する分散DBの設計と実装 / 中川 郁夫 (大阪大学/インテック)
      • 発表内容 distcloudでは地球規模の広域分散ストレージを実現する技術の研究と実証実験を進めている。同研究ではメタデータの保存・更新を行うための分散 DBにおいて、通信遅延が、分散DBの参照・更新の性能に大きな影響を与えることがあきらかになっている。本発表では、グローバル環境に分散されたDBにおいて、整合性も保ちつつも、アクセスの極所性を考慮して、できる限り遅延の影響を抑えるための仕組みを提案する。
    15:00 〜 15:15 休憩
    15:15 〜 16:15 基調講演 1
    • Gfarmファイルシステムの実装と応用事例 / 建部修見 (筑波大学)
      • 講演内容 Gfarmファイルシステムは複数拠点のストレージで構成される広域分散ファイルシステムである。Kコンピュータと全国9大学の情報基盤センターでデータ共有可能な20PBのHPCI共用ストレージ、8拠点で主に素粒子物理学分野のデータ共有に利用される2.4PBのJLDGなどで実運用されている。広域で効率的にデータ共有するための仕組み、またストレージやネットワークの障害が発生しても、ユーザやアプリケーションに障害を意識させない仕組みなどについて紹介する。また、HPCI共用ストレージにおけるファイル作成性能、ファイルコピー性能の評価から、今後の100Gbpsの広域ネットワークにおける利用を概観する。
      16:15 〜 16:30 休憩
      16:30 〜 17:30

      基調講演 2

      • Nutanixにおける分散ファイルシステムの実装 / 清水亮夫 (Nutanix)
        • 講演内容 Nutanixは独自の分散ファイルシステムNutanix Distributed File Systems(NDFS)を開発し自社製品に実装しています。NDFSはノードのローカルのSSD、HDDを使用して分散ストレージプールを構築し、プライマリストレージとして主要なハイパーバイザに対してストレージサービスを提供します。ストレージプールに対してノードを追加することにより、リニアにストレージの性能を向上させることが可能です。本講演では、NDFSのアーキテクチャの概略と、パフォーマンス向上、耐障害性向上のための仕組みをご紹介します。
      18:00 〜

      懇親会

      2日目:3/28(金)

      10:00 〜 11:30

      セッション2

      • 地域IXで恣意的な障害を発生させることによる耐障害性の検証 / 菊池豊 (高知工科大学地域連携機構), 岡村健志 (高知工科大学地域連携機構), 福本昌弘 (高知工科大学工学部), 豊永昌彦 (高知大学), 佐々木正人(高知大学総合情報センター), 今井一雅 (高知工業高等専門学校・電気情報工学科), 山田覚 (高知県立大学総合情報センター), 風間裕 (高知県立大学総合情報センター), 一色健司 (高知県立大学地域教育研究センター), 名和真一 (高知県立大学総合情報センター), 高畑貴志 (高知学園短期大学生活科学学科), 栢分正人 (株式会社フォーサイトウェーブ), 井上望美 (株式会社新潟通信サービスISP事業部), 柴田祐輔 (株式会社愛媛シーエーティヴィ)
         
        • 発表内容 クラウドが乗っているネットワークに障害が起こったとき想定通りに冗長性が活きるのか、事前の予定通りに人的ネットワークが機能するのか、なかなか自信を 持てないところです。これは障害を人為的に発生させて検証するのが効果的に思えます。ただし、運用中のネットワークで実施するのは多くの困難が伴います。
          さて高知では学術系組織のネットインフラ担当者で高知学術ネットというコミュニティを作っています。高知は南海トラフ地震で大きな被害が予想されており、対災害という文脈でも十分な準備をしておきたいところです。このコミュニティで実際にネットワーク障害を起こしてどうなるかを試してみようと言う、ネット ワーク防災訓練を実施しました。これは地域クラウド的なサービスを運用して、災害に対応するような枠組みをつくるために役立つと考えています。
      • Keyword Centric Network の設計と実装 / 大森幹之 (鳥取大学), 岡村耕二 (九州大学)
        • 発表内容 ICN は、新世代ネットワークにおいて移動体通信を強力に支援できるネットワークである。その特徴は、実体の識別子と、そのネットワーク上のアドレス識別子を分離することで、通信相手がネットワーク上を移動しても、絶対的な識別子に対して、効率的に通信を行なうことができることである。さて、同様な課題は、移動体通信における様々なアプリケーションにも存在する。その本質的な原因は、アプリケーションあるいは、アプリケーションシステムが、端末に付与されてるアドレス識別子を位置情報として、アプリケーションが提供するサービス内容に反映しているからであるが、これは移動体通信では全く逆効果である。このような背景で、我々は、アプリケーションあるいはアプリケーションシステムが、端末に付与されているアドレス識別子を利用せず、位置情報やコンテキストに応じたサービスを提供可能な新世代ネットワーク指向のミドルウェア KCN (Keyword Centric Network)の開発を行なっている。本発表では、KCN の概要、設計、実装を紹介する。
      • 複数インタフェースをもつ仮想マシンの広域ライブマイグレーション支援機構の実装と評価 / 須賀万史, 林直樹, 前田香織 (広島市立大学大学院), 近堂徹, 相原玲二 (広島大学)
        • 発表内容 IPモビリティ機能を用いることで、仮想マシンを異なるネットワーク間でマイグレーションさせることが可能になる。本発表では、複数のネットワークインタ フェースをもつ仮想マシンにIPモビリティ機能の1つであるMATを導入し、GARP(Gratuitous ARP)を用いたライブマイグレーション支援機構の設計と実装について述べる。評価実験の結果から、本機構のオーバヘッドは十分に小さいことを示す。また、広域分散ストレージ(EXAGE/Storage)を用いたプロトタイプシステムにおける評価実験の結果と考察を
          述べる。
        11:30 〜 13:00

        昼休み

        13:00 〜 14:30

        セッション 3

        • Is It Time to Go Global with Cloud Performance Management? / Marat Zhanikeev (Kyutech)
          • 発表内容 The topic of Federated Clouds has been in discussion for several years. However, practice today sees very little federation across large infrastructure providers. One of the biggest causes of this loitering is insufficient understanding of how to share responsibility across data centers, providers, and so on. This study shows that understanding cloud performance at such a large scale is a crucial part of information support in federated clouds. Topics like cloud performance measurement and modeling, as well as several practical ongoing projects and works in progress are also discussed.
        • NICTサイエンスクラウドセキュアWebアプリケーション開発手順書 / 渡邉英伸 (NICT)
          • 発表内容 NICTでは、科学研究専用のクラウドシステム(NICTサイエンスクラウド)を構築・運用しており、ユーザ側で開発した数多くの動的WebアプリケーションをNICTサイエンスクラウド上のWebサーバで公開している。一方、開発スキルの違いによって、セキュアでないWebアプリケーションが実装されているケースは少なくない。特に、公共機関においては競争入札方式が前提のため、IT専門家でないユーザにとっては書面で開発業者の技量を判断することが容易でない実情がある。NICTサイエンスクラウドでは、Webアプリケーションの開発スキルや専門知識を問わず、汎用的に高水準のセキュアなWebアプリケーションの開発を可能とする手順書を作成した。本発表では、手順書の内容を紹介し、方法論について議論したい。
        • 秘密分散法を利用したクラウドストレージサービスのための安全な処理委託方式の実装と評価 / 西村浩二 (広島大学)
          • 発表内容 クラウドストレージサービスではデータの安全な保管へのニーズが高く、 そのための技術として可用性と秘匿性を向上させることができる秘密分散法が注目を集めている。 しかしながら、特にモバイル端末のバックアップストレージとして利用する場合、 秘密分散処理はその計算負荷の大きさやデータ容量の増加が問題となる場合がある。 そこで本研究では、暗号化と秘密分散法を組み合わせた方式を発展させ、クライアント端末の処理負荷を軽減するとともに鍵管理の不要な安全な秘密分散処理の委託方式を提案し、広域分散ストレージ環境での適用について考える。
          14:30 〜 14:45 休憩
          14:45 〜 15:45

          基調講演 3

          • 沖縄オープンラボラトリのSDN/クラウドに関する活動紹介 / 徳永和宏 (NTTコミュニケーションズ株式会社)
            • 講演内容 一般社団法人沖縄オープンラボラトリは、次世代ICT基盤技術の実用化や普及を目的として2013年5月に発足しました。沖縄オープンラボラトリでは、産業界及び学術機関と積極的に連携を図り、技術者の方々を広く招聘して研究開発活動を行うとともに、研究成果をオープンに開示することにより、次世代ICT基盤技術(特にSDN/クラウド)の実用化と普及に向けて貢献していく所存です。初年度となる今年度は、SDN/クラウドのユースケース集積、研究開発検証を行うと共に、沖縄県の関連施設、沖縄県内の教育施設の協力のもと、SDN/クラウドの関連技術の勉強会(各種セミナーハンズオン)を実施し、多数の企業に会員としてもご参加いただきました。本講演では、当法人のSDN/クラウド関連の活動状況と今後について紹介させて頂きます。
          • この厄介な島沖縄 / 土橋ひとし (株式会社オキット)
            • 講演内容 沖縄県の地域IXであるOIX®は、1996年に琉球大学が中心となって発足し、15年余り活動をしていた旧OIXを継承して設立されました。新OIX®は、インターネットの理念でもある自律、分散、協調の理念に基づき、学術機関や産業界と連携を行うため、旧OIXの反省点を活かした上で、県内通信網のエコ化と、沖縄県への情報資産の集積に努めております。新OIX®発足に至るまでの経緯や、現場課題、以前の活動から今後の活動も含めて御紹介させて頂きます。(あとは講演者の人柄を鑑みてお察し下さい。。)
            15:45 〜 16:00 閉会
            16:00 〜 FRT データセンター見学 (要申込み) ※上限に達したため申込みは終了しました